月別アーカイブ: 2014年4月

インターネット事情

パラオのインターネットは、遅い。とにかく遅い。
ウワサによると、「全世界のJICA事務所のある国・地域で一、二を争う遅さ」らしい・・・

Yahoo のトップページを開くのに、3分。
このブログの写真1枚アップするのに、15分。
動画を見るなんて、夢のまた夢。

職場(国の役所なのに!)では配属された当初、インターネットがつながっていませんでした。
(ダイヤルアップ接続だけ、一応あった)

来週にはつながるよ、と言われ続けて半年。最近やっと使えるようになりました。
でも遅いです。

街中では一応、Wi-Fi も飛んでいます。(プリペイドカード式で$10 / 7時間 など)
ホテルやカフェには無料 Wi-Fi があるところもあります。
ただし遅いです。

2015年までにグアムから巨大な海底ケーブルを引くらしい・・いうニュースもありますが、
予定どおり実現するのかな・・・・

のんびりなパラオでは、たぶん誰も気にしてません。

今日もいい天気だし、まぁいっかー

今日もいい天気だし、まぁいっかー

古タイヤで花壇(2)

(つづき)

続いてはペンキで色塗り。

用意したペンキは赤、青、黄、緑、白の5色。

スタッフみんなで、各々のセンスでタイヤに色を塗っていきます。
ペンキを混ぜ合わせて他の色合いを作ったり、色々な柄や模様を描いたり。

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P1050662

 

いい歳のおっさんたちが、ペンキでベタベタになりながら、
かわいいデザインをたくさん仕上げてくれました。

はっきり言ってしまうと、完全に趣味レベル。(でも楽しい)

このタイヤは、今週末のイベントで展示をして、ほしい人に配る予定。

こんなの本当にほしいか?とちょっと思いましたが、
パラオ人からは大好評。
「これは私のね、取っておいてね」と次々と予約が入ってます。

まだまだ残っているので、引き続き作業中です。

古タイヤで花壇(1)

M-dog Landfill に溢れかえっている古タイヤ。

もはや手に負えない量・・・

もはや手に負えない量・・・

これを何かに使えないかということで、花壇(植木鉢)を作ってみました。
(古タイヤのリサイクル量としては気休め程度にしかならないけど・・・)

色んなデザインがあるけれど、一番シンプルなのはこれ。
タイヤに切り込みを入れて、

この切る作業がものすごく難しい!

この切る作業がものすごく難しい!


ひっくり返します。

これもなかなか大変!(大の大人3人がかり・・・)

これもなかなか大変!(大の大人3人がかり・・・)

これにペンキで好きな色を塗って完成。

この切る作業がものすごく難しい!

この切る作業がものすごく難しい!

・・・と自分で提案しておきながら、
いざ作るとなると、ナイフの技術力のない私はまったくの役立たず。
(パラオ人はDIY 精神が根付いているため、こういうのはすごく得意な人が多い)

とりあえず、Landfill のスタッフに作り方を伝えて、あとはおまかせ。

数日後、作業が進んでいることは全っっく期待せずに、
作業場に行ったら、予想に反していっぱい作ってくれていました。

うれしい誤算!

うれしい誤算!

しかもみんな、ハマったらしく、自分なりにアレンジして色々なデザインが出来上がってる。

次はペンキで色塗りの作業です!
(つづく)

Callenge Bowl

週末に、World Water Day のイベントの一環で「Challenge Bowl 」が行われました。

公立小学校にも制服があって、どこもかわいい

公立小学校にも制服があって、どこもかわいい

これはいわゆる「全国小学生クイズ選手権」のようなもの。
全国から選ばれた7つの小学校から、それぞれ代表生徒が集まってクイズで競います。

今年のテーマは「Water and Energy」。
生徒はあらかじめ配られた学習資料に沿って、きちんと勉強してきている・・・はず。

予選、準決勝、決勝と全部で100問以上。

クイズは「水の沸点は何度?」という簡単なものから、
月々の電気の使用量をもとめる計算問題から、
「水とエネルギーのつながりを説明せよ」という抽象的なものまで色々。

チーム対抗で、旗を揚げて、早いもの勝ちで答えていきます。

ギャラリーには応援に駆け付けた他の生徒や、保護者もいっぱい。

盛り上がった決勝戦

盛り上がった決勝戦

パラオの学校では、こういった「Callenge Bowl 」がテーマを変えて
たびたび開催されているらしいです。
(今回は、環境に関することだったので、色々な関連部署のメンバーで組織された実行委員会により企画)

正直こんなに盛り上がるとは思っていなかった・・・というほど盛り上がりました!
ずっと準備を進めてきたので、無事に終わってよかった~

ヤシの木登り

裏道を歩いていたら、ヤシの木のてっぺんに少年が。

ちょっと降りてきたとこ

ちょっと降りてきたとこ

よくあんなとこまで登ったな~と見上げていると、
下にいた少年の父親は、「うちの息子だ、写真撮っていいぞ」 とうれしそう。

父は自慢げ。

降りてきた息子は、ちょっと不機嫌。

どうやら、お父さんの指示により、
ビートルナッツを採るために登っていたらしい。

ビートルナッツはお父さんの嗜好品。
いわゆる「タバコ買ってこい」みたいな感じで、「ヤシの木登って来い」と言われたのだと思う。

なんで俺が・・・とか思ってそう。

タマ

パラオの定番おやつ、その名も「タマ」。

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いわゆる沖縄のサーターアンダギーのような、丸いドーナッツです。
甘さ控えめでおいしい~

街中の売店にだいたい売ってます。
1個¢10 (大きさはピンポン玉くらい)。

10個、20個のまとめ買いがあたりまえ。
買ってきたタマはみんなで分けるのが当たりまえ。

たまに職場に買っていって、うっかり机に置いておくと、
みんな「おータマ!」と言いながら、勝手に取っていきます。

同僚のおばちゃんは、毎朝のように大量のタマを抱えて出勤してきます。
そして、「ほら、タマよ!食べなさい!」と強要してきます。

好きだけど、カロリー気になるし1個だけ・・・と思って取ると、
「なぜたったの1個!?もっと食べなさい」と言われます。

毎朝、これを断れないから太っていくんだろうな・・・

海ガメの解体

海ガメの解体を見ました。

海ガメ(アオウミガメ)は、ダイビングなどで大人気の可愛い海のアイドルですが、
パラオ人にとっては、魚と同じく漁の対象であり、身近な食料です。

知り合いの家から、海ガメを獲ったとの知らせが入ったので、連れていってもらいました。
「見てもいいけど、泣くなよ」と散々脅されましたが、たぶん大丈夫。

行ってみると、民家の庭先で、1m 近いサイズの海ガメが捕らえられていました。

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写真撮影用に手を離してくれた瞬間、ものすごい速さで逃げ出す海ガメ。
陸でこんなに速く動くカメを初めて見た・・・

あえなく捕まり、ひっくり返され、両足(腕)を縛られ、もう動けない。

あ~れ~

あ~れ~

手足をつついてみたら、思ってたより柔らかくて、かわいい。

解体作業は大人5人がかり。手分けして、手際よく作業が進んでいきます
パラオ人男性は若者からおじさんまで、誰もが手順をちゃんと知っているらしい。

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捌きたてのお肉は、お刺身として(醤油とワサビで)頂きました。
鶏肉と魚の中間みたいな見た目、味、食感。
臭みは全然ない。

血も飲んでみろと言われ、渡されたマグカップ一杯の新鮮な「血」・・・
さすがにゴクゴクは飲めない・・・。
舐めるだけにしておきました。ただの血でした。

内臓はいわゆる「モツ煮込み」にします。

細かく切ったモツと、玉ねぎ、ニンニク、パセリを炒めて醤油と塩コショウで味付け。
そこに先ほど取っておいた「血」を入れて一緒に煮込みます。

大量の血を入れる図・・・

大量の血を入れる図・・・

これがパラオの海ガメ定番料理 「Freetada」。「フリータダ」。
つまり、フリー(英語)、タダ(日本語)。
昔は、モツなんて誰も食べない価値のないものだったため、この名前が付いたそうです。
(おっちゃん曰く)

味は、ニンニクがきいてて、クセもなく美味しい。
牛のモツ煮と言われても分からないです。
(血がたっぷり入っているので「鉄分感」は強め・・・)

食べられる部分を取り出して、残った甲羅も捨てません。

「その白い粉は何?」と訊いたら、「洗濯用洗剤!」とのこと

「その白い粉は何?」と訊いたら、「洗濯用洗剤!」とのこと

キレイに磨いた甲羅は、天日干しして、洗い流して、
置物や装飾品になったりするそう。

一匹丸ごと、血の一滴も無駄にすることなく活用。

ごちそうさまでした。