月別アーカイブ: 2015年3月

カヤンゲル島へ

カヤンゲル(Kayangel)島へ、日帰り出張で行ってきました。

カヤンゲル島は、パラオの北の端にある小さな島です。
ここへ辿り着くには、波の高い外洋を越えて行かなければなりません。

当日朝、天気は快晴。内海は波も穏やか。
これは予定通り、2時間で着くかなーと思っていましたが、甘かった。

外洋に出た途端、波の種類がガラリと変わり、
まー揺れる、揺れる、揺れる。

バッコンバッコン波にぶつかり、ボートが全然進まない。

ライフジャケットを握りしめ、舌を噛まないように歯を食いしばり、
もう二度と来るもんかと心に誓いながら、耐え続けること3時間超・・・
(これでもパラオ人に言わせると「今日は波が高くなくてよかったね」とのこと・・・)

やっと、美しい海と島が見えてきました。

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カヤンゲル島は、2013年の台風により大きな被害を受けた島。
壊れた屋根や、折れた木々はまだそのままでした。

車窓から撮った、村のメインロード

車窓から撮った、村のメインロード

予定よりだいぶ到着が遅れたため、
美しいビーチを楽しむ余裕もなく、急いで学校へ。

校舎(2014年に再建)

校舎(2014年に再建)

校庭

校庭

今回の出張の目的は、カヤンゲル小学校にて、環境教育の授業を行うこと。
生徒たちは久しぶりの来訪者を心待ちにしてくれていたようです。

3Rの授業を、キラキラした瞳で聞いてくれました。

全校生徒はたったの6人

全校生徒はたったの6人

終わったらすぐに、帰りの船が出るぞ!急げ!ということで
挨拶もそこそこに港へ直行して、帰路に。

往復時間、約6時間。
滞在時間、約2時間。
あぁ、もっと村の様子とかゆっくり見たかった・・・
ビーチを満喫したかった・・・

P1110867

また行きたい!!

Awareness Week

先週、パラオの学校は「Awareness Week」でした。
(「色んなことを学ぼう、気付こう、啓発週間」といったところ)

学校ごとにさまざまなイベントが行われており、
その中で、色々な団体が、学校へ訪問して子どもたちに授業を行う日があります。

我ら Solid Waste Management Office は
Meyuns 小学校にて、環境教育(3R )の授業を行ってきました。

教室に待機しているところに、1年生~8年生までが学年ごとにやってきて、
授業を聞いていきます。(30分刻み)

P1110589

パラオの子どもたちは低学年も高学年も、基本的にとても素直。

「3Rってなにかなー!?」
「Reduce、Reuse、Recycle-!!!(大声)」

「3R HEROになりたい人ー!?」
「はーーーーい!!!(笑顔)」 

とても良いリアクションをしてくれるので、やりやすい。

P1110595

学年ごとに内容を少し変えつつ、
M-dock Landfill のシステムの説明をしたり、3Rを呼び掛けたり。

30分×8回の授業をやりきった・・・
つかれた・・・

お昼には、一度食べてみたかった「学校給食」を食べることができました。
この栄養を何も考えてないメニューが、パラオの給食の定番。

ご飯、缶詰のコンビーフの何か、卵、以上。

ご飯、缶詰のコンビーフの何か、卵、以上。

Pay Day

パラオの給料日は一般的に、2週間に一度。

給料が支払われる週は「Pay Day Week」と呼ばれ、浮足立っている人が多い気がします。

あまり「貯金をする」という感覚がなく、入ったお金はすぐに使う人が多いため、
その週末は、酔っ払いが増えます。(単純・・・)

こんなオヤジが増える。

こんなオヤジが増える。

パラオ人の金銭感覚は、ちょっと不思議。

公務員などの平均収入は、日本のだいたい半分以下なのに、
みんな、携帯(スマホ)を持って、マイカー(中古車)を持って、
年に一度、親戚が住んでいるハワイに遊びに行ったりする。

一緒に買い物に行くと、お菓子やジュースを買ってくれるし、
日本人はお金持ちでしょーとお金をせがまれることも一切ない。

物価は、日本とそう変わらず(輸入品が多いためむしろ高い)、
ガソリンも電気代も高めなので、決して生活費は安くないはず。

でも、家族、親戚で助け合って生活しているからか
お金ががなくて、生活に困っているパラオ人はほとんど見たことない。

暮らしぶりは「先進国」とは決して言えないけれど、「貧しい発展途上国」でもない。
(そもそも、自分たちが貧しいなどとは全く思っていないと思う)

色々と考えてしまうけれど、
とりあえず、パラオ人はお給料が入ると幸せそうです。