おわりに

日本に帰ってきました。
青年海外協力隊として、2年間の任期を無事に満了できました。

そわそわ、ワクワクしながらパラオに到着した最初の日のことを
昨日のことのように思い出せます。

2年間、あっという間だったような、長かったような・・・

この2年間の出来事はとてもここには書ききれないけれど、
笑って、笑って、たまに泣いて、たまに怒って、また笑って、
本当に色んなことがありました。

あー楽しかった。
行ってよかった。

そして、何よりもパラオで出会ったすべての人に感謝!
Sulang!(パラオ語でありがとう)

最後は、空から撮ったパラオの街並みと、美しい海の写真を。

コロールの中心地

コロールの中心地

世界遺産のロックアイランドの島々

世界遺産のロックアイランドの島々

ついに帰国!

ついに帰国当日。
とうとうこの日が来てしまった!

朝からお世話になった人への挨拶周りでバタバタしてて
全然実感が湧かない・・・。

最後のランチは職場のみんなと。

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明日、日本に帰るというのになぜかお寿司。

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日本食が身近すぎるパラオでは、
結局 2年間「日本食が恋しい~」とはなりませんでした。

あっという間に一日が終わり、出発の時間が近づいてきました。

パラオのコロールに住んでいる隊員は、
帰国前日に空港のある都市に移動する(大きな国の隊員は移動する人が多い)とか必要ないので、
出発直前までホームステイ先の家にいます。

ホームステイ先の家族とお別れして、空港へ。

深夜便にもかかわらず、職場のおっちゃんたちが空港まで見送りに来てくれたことが
本当にうれしかった。

出発直前まで、待合ラウンジでみんなで飲んで、食べて、おしゃべり。
最後の最後までいつも通り。パラオっぽいなー。
きっと近いうちに会える気がするし、全然 涙の別れじゃありませんでした。

また来るよ、パラオ!

送別会

帰国まで一週間を切りました。

ここ数週間、たくさんの人に送別会をしてもらっています。
パラオでは、送別会も歓迎会も誕生日会も、なんでもとりあえずバーベキュー。

この2年間、飽きるほどバーベキューに参加してきましたが
これもあとほんの数回か・・・と思うと、帰国が近づいてきたことを実感します。

職場のみんなとは、送別 Rock Island Tour も行ったけど、
それとは別に送別バーベキュー(in ゴミステバ)もやりたい!
という私のリクエストに応えてくれました。

飲んで、食べて、歌って、踊って

飲んで、食べて、歌って、踊って

散々食べてきた定番メニュー(味付きチキン・魚・タピオカ芋)

散々食べてきた定番メニュー(味付きチキン・魚・タピオカ芋)

コロール州のリサイクルセンターでも、送別バーベキュー。

めずらしく豚肉があった

めずらしく豚肉があった

ホームステイ先でも、送別バーベキュー。

あいかわらずゆるーい雰囲気

あいかわらずゆるーい雰囲気


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2年前、最初に会ったときはまだ3歳だった親戚の子も、すっかり女の子に。
子供の成長に、2年間という月日を感じます。

自分は何が成長したのかな~

Overnight Rock Island

職場のみんなと Rock Island Tour へ行きました。

そろそろ帰国が近づいてきた私の送別会として企画してくれたこのツアー。
Rock Island の何もない無人島で一泊(Overnight)キャンプです。

上陸したのは NGEREMDIU 島

上陸したのは NGEREMDIU 島

Rock Island Tour は数えきれないほど行ってきたけど、Overnight は初めて。
どうなるかちょっとドキドキ・・・

金曜の仕事終わりに、何艘かのボートで出発し、島へ。
着いたらバーベキューの用意を進めながら、まずは乾杯!

キャンプと言っても、何か特別なことをするわけでもなく・・・
一晩中、飲んで、食べて、歌って、踊り明かします。

ギターが得意なおっちゃんもちゃんと連れてきた

ギターが得意なおっちゃんもちゃんと連れてきた

電気はないものだと思ってたけど、
ちゃんと自家発電機を持参して、裸電球を一つ点灯。明かりってやっぱり大切。

だんだんと酔っ払いが増えていきます

だんだんと酔っ払いが増えていきます

おばちゃんたちは、深夜12時を過ぎたあたりから次々とリタイヤ。
そこら辺の砂浜にタオルを敷いて、寝始めます。

寝る気配のないおっちゃんたち

寝る気配のないおっちゃんたち

私も2時過ぎにリタイヤ。眠い。寝たい。

夜風が冷たいビーチでタオルにくるまって、やっと寝れた・・・と思ったのに
夜空が白み始めたばかりのころ、

ジャンカジャンカ、ジャンカジャンカと
だんだんと枕元に近づいてくるギターの音色と歌声(歌いすぎてダミ声)。

夜通し飲んでた酔っ払いたちの演奏に、叩き起こされ、そのまま宴会再開。

聞いたら、おっさんたちは一睡もせず、一晩中、飲んで、歌って、踊っていたようです。

朝6時でこのテンション

朝6時でこのテンション

その日は、お昼前から雨が降り出して、あいにくの天気だったけれど、
引き続き、飲んで、食べて、歌って、踊り続け、

たまに花札をしたり

たまに花札をしたり

夕方、みんなフラフラの状態で、無事にコロールに戻りました。

帰国前、これがおそらく最後のRock Island Tour 。
今までで一番面白くて、くだらなくて、テキトーで、楽しすぎたツアーでした。

Belau Eco Glass Project

リサイクルセンターで4月から始まった「Belau Eco Glass Project」。
(Belauとはパラオ語でパラオのこと)

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パラオでは、飲料容器を1個¢5で買い取り回収(Redeem)しています。

回収した缶やペットボトルはリサイクルのため輸出していますが、
ガラス瓶は輸出もできず、あまり使い道がありませんでした。

その廃ガラス瓶を何かに使おう!ということで始まったこのプロジェクト。

回収したガラス瓶を溶解炉で溶かし、それを再生してガラス工芸品を作ります。

構想から早一年以上、
機材一式を導入して、日本からガラス職人を招聘して、やっと形になってきました。

どんどん上達していくWayron

どんどん上達していくWayron

今はまだ、パラオ人への技術指導や、ローカル向けの体験教室の開催が中心ですが、
いずれは観光客や、もっと多くのパラオ人を巻き込んで、
パラオの新しい産業として根付いたらいいな~という計画です。

体験中のCalvin

体験中のCalvin

私はもうそろそろ帰国なので、道半ばなのがちょっと心残り・・・

5年後、10年後一体どうなっているか。
楽しみ!

New Baby

同僚の Jessica の赤ちゃんが産まれました。めでたい。

妊娠が分かってから、だんだんと大きくなるお腹をずっと隣の席で見守っていたので、
この日が楽しみでしょうがなかった。

予定日を過ぎても、なかなか産まれず
毎日そわそわ、そわそわしてましたが(私が)

9月上旬、やっと産まれた!との連絡があり、
職場のみんなとお花を持って、病院まで会いに行きました。

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パラオ人もびっくりの10ポンド超え(4500kg 超え)の大きな男の子。
生後2日で髪もフサフサ。

元気で大きくなりますように。

パラオ英語

パラオ人の英語はちょっと訛ってて、かわいい。
独特の言い回しもけっこうあります。

いくつかよく使われるものを・・・

「プレンティ!(Plenty)」
 たくさん、いっぱいという意味。
 「many」や「a lot」あまり使わず、いつでもなんでもプレンティ!

「ジェロ(Zero)」
 ゼロのことは、「ジェロ」と言います。ジェロジェロ言うのがかわいい。

「キャンドゥー(Can do)」
 できる?と訊きたいときは、キャンドゥー?
 できる!ときは、キャンドゥー!

「ノッチェ(Not yet)」
 まだできてないときは、ノッチェ!(だいたいの場合、まだできてない)

「ユーイート!(You eat)」
 食べなさい、と言うとき。いくら食べてもユーイート!ユーイート!と永遠に言ってくる。

最初は聞き取るのに苦労しましたが、もうすっかり慣れました。
むしろ、うつってきました。

もちろんネイティブのような発音の英語のうまいパラオ人もいっぱいいますが、
でも、職場のおっちゃんたちはだいたいこんな感じ。

職場のおっちゃんたち

職場のおっちゃんたち

Animal Shelter

マラカル島の端にあるAnimal Shelter 。

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野良犬などの保護を行うコロール州の施設です。
動物病院としても機能しており、パラオで唯一、獣医さんがペットを診てくれます。

意外とちゃんとした動物病院でした

意外とちゃんとした動物病院でした

Shelter では野良犬を探してきて、一時保護(処分)も行っています。

この日はあまり収容されてなかった

この日はあまり収容されてなかった

パラオでは基本的に犬は放し飼いなので、
首輪の有無で野良犬かどうか(飼い主がいるかどうか)判断しているそう。
(でも、首輪をしてない飼い犬ってけっこういるような・・・)

子犬たちは割と貰い手がいるそうですが、
気性が荒い成犬など貰い手が見つからない犬は、数日の保護の後、安楽死処分だそうです。

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この子たちの貰い手が現れてくれることを、祈ります!

Keikoさん

パラオには日本名を持つパラオ人がたくさんいます。

思い付く限り挙げてみると・・・

First Name では、
しげる、のぶこ、しづこ、としお、まつだ、いしだ、よしたか、ようこ、つよし、きよし・・・

Family Name では、
あさぬま、たけお、あだち、きんたろう、きんとき、しげお、まさみ、やの、くさの・・・

名前と名字が逆なのも多々ありますが、
パラオは昔、父親の First Name を子供の Family Name にする習慣があったため
こんなことになったらしい。

私の名前は「けいこ」。
名乗ると、
「お~けいこ!うちの叔母(パラオ人)がけいこよ~」
「うちの祖母(パラオ人)がけいこよ~」などと、一発で覚えてもらえます。

パラオにも「けいこ」さんが何人かいるというのはよく聞いていましたが、
なかなか今まで会う機会がなかった・・・

ずっと会いたかったパラオの「けいこ」さん。
ついに会うことができました!

Keiko Salvador さん

Keiko Salvador さん

76歳のおばあちゃん。
両親ともパラオ人の純粋パラオ人です。

色々おしゃべりして、最後に名前の刺繍が入ったタオル(使い古し)をくれました。
「これを見て私のことを思い出してね」とのこと。

うれしい。
私のイニシャルは全然「Keiko S.」じゃないけど、大事に使います。

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Waste Survey Training

先週、配属先主催の「Waste Survey Trainning」が行われました。

これは、各州(14州参加)の担当者の集めて、
Waste Generation & Composition Survery(ゴミの発生量&組成調査)の方法を指導しよう
(そして各州に戻ってそれぞれ調査してもらおう、そしてその集めたデータをちょうだい)
という研修。

場所はマルキョク州政府のオフィス

場所はマルキョク州政府のオフィス

準備が全然進んでなくて、一時はどうなることかと思いましたが、みんなよくがんばった!
5日間の研修は大成功で終わりました。

実際に、マルキョク州の数軒のお宅をピックアップして、
インタビューの仕方、ゴミを集め方、計り方、分別の仕方、データの計算の方法など
手取り足取り、5日間かけて教え込みます。

最初は「なぜゴミの調査が必要なのか」などの基本的なレクチャー。

意外とみんな真面目

意外とみんな真面目

そして、チームに分かれて各家庭を周り、ゴミの調査開始です。

天気も快晴!いざ出発!

天気も快晴!いざ出発!

まずは、住人へのインタビュー調査。

インタビューする方もされる方もドキドキ・・・

インタビューする方もされる方もドキドキ・・・

そして、ゴミ発生量の調査。(重さ、体積を計る)

どうだ?

どうだ?

続いて、持ち帰ってきたゴミを分別し組成調査。(それぞれの重さ、体積を計る)

ここでも、意外とみんな真面目

ここでも、意外とみんな真面目

最後に、持ち寄ったデータをもとに
例えば「一人当たりのゴミの排出量」や「プラスティックゴミの割合」などを計算します。

これがなかなか大変だった・・・

できる人は簡単な説明で、ちゃちゃっと計算を進めてくれます。
でも算数が苦手な人は、ちゃちゃっと「割合」とかを出せるわけがない。

「20、割る、100、それに100を掛ければ、パーセントがでるよ」
「なるほど!」

電卓と見つめ、固まるおっちゃん。

「20と100、どっち先に打てばいいの?」

そこからかー!というレベルの人もちらほら・・・

ランチはブュッフェ形式で

ランチはブュッフェ形式で

それでも5日間終わるころには、参加者同士の仲も深まり、
ゴミ調査の知識も(たぶん)深まったと思います。

パラオ人っていいな~面白いな~ってつくづく思った5日間でした。

おつかれさまでした!(アイライ州のダッドリーさん)

おつかれさまでした!(アイライ州のダッドリーさん)