月別アーカイブ: 2014年5月

ヤシの葉のカゴ

ホームステイ先の隣のママさんは、
「The パラオの母」という感じで、パラオっぽいことを色々教えてくれます。

この日は、ヤシの葉を使ってカゴを作っていました。

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いいな、ほしい!作り方教えて!と軽い気持ちでお願いすると、
「まずは最初の一か月はじっくり見て覚えなさい、私も母からそう教わったわ」 とママさん。

え、一か月も?
そんな根気のいることだったとは・・・

そこらじゅうに生えているヤシの木の、大きな葉っぱ(2m以上ある)を取ってきて、
まずは天日干し。

しっかり乾いたら、葉っぱを細く裂いて、丁寧に編んでいきます。
この編み方が複雑で・・・!見ていてもちっとも覚えられませんでした。

1枚の葉っぱから、4つのカゴが作れるそう

1枚の葉っぱから、4つのカゴが作れるそう

最後まで使うものは葉っぱのみ。
ものの1時間で、立派なカゴの出来上がりです。

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行事などの際には、このカゴに、バナナの葉を敷いて、料理を入れて、振る舞います。

仕事復帰

パラオに戻ってきました。

空港に降り立ってまず思ったことは、やっぱり空気がきれい・・・
パラオ人を見てまず思ったことは、やっぱりデカ(太)い・・・

10日間以上も空けていた部屋は、ヤモリの糞だらけでしたが
暑い日差しと青い空に戻ってきたんだな~と実感。

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そして木曜日から、仕事復帰しました。

「私がいない間何かあった?何か進んだ?」との質問には
「いや、特に何も(笑顔)」との答え。

だろうな、と思っていたので特にもう何も言いません。

今後のスケジュールとかを話し合うために、めずらしく職場の3人揃ってのミーティングをしました。

真面目な話は最初の10分だけ。
あとはのーんびりと延々と雑談。

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あー平和。

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あーのんびり。

パラオに戻ってきたんだなぁ~。

任国外旅行・インドネシア

任国外旅行も終盤。
インドネシアのジャカルタに来ています。

引き続き、一番の目的は「都会を感じたい」。
ジャカルタは・・・マニラよりさらにモダンな大都会でした。

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乗り継ぎでマニラに一泊し、明後日にはパラオに戻ります。
そろそろ恋しい青い空と青い海。でも都会もちょっと(かなり?)名残惜しい。

インドネシア料理も名残惜しい。

屋台で食べた絶品サテ

屋台で食べた絶品サテ

任国外旅行・フィリピン

任国外旅行でフィリピンに来ています。

任国外旅行とは、派遣期間中、1年間に20日間のみ
国外へ(自費で)旅行できるという制度のこと。

ただ、行っても良い国は決められていて(派遣国によって違う)、
パラオは「インドネシア、フィリピン、フィジー、マーシャル、ミクロネシア、パプアニューギニア、ソロモン、グアム、ハワイ」へ行くことができます。

ミクロネシアとかパプアとか行ってみたいけど、直行便がないので、遠いし、高い!
なので今回は、直行便があって安く行けるフィリピン(経由してインドネシアも)に行くことにしました。

一番の目的は、「久しぶりに都会を感じたい」。

まず到着して、あまりの人と車の数に圧倒され、
高層ビルに感動。

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7ヵ月ぶりの信号機。
7ヵ月ぶりのエスカレーター。
7ヵ月ぶりの電車。

なにもかもが感動的でした。

一方で、

空が青くない・・・
海が青くない・・・
星が見えない・・・

と当たり前に感じるようになっていた、パラオの恵まれた環境も再確認。

巨大ショッピングモールには有名ブランドが軒を連ね、先進国となんら変わりのない雰囲気。
でも、その大都会の片隅には本当に「貧しい」暮らしをしている人々の姿も。
パラオでは、あまり感じることのない「格差」を改めて目の当たりにしました。

写真は、ショッピングセンターの広場にて。
ここだけで、パラオの国民相当数がいると思う。

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ペリリュー小学校にて

ペリリュー島にある唯一の学校 「Peleliu Elementary School 」。

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お昼後休み後の一時間をもらって、
1年生から8年生まで74人の生徒を対象に、環境教育の授業をしてきました。

カウンターパートのMengkur と二人で手分けして、プレゼンテーションを行う予定でしたが、
前日の夜に、Mengkur から「一人で全部やってよ」とまさかの発言・・・

「いつもいつも直前にコロコロ言うこと変えやがってー!」と言う言葉をグッと飲み込み、
せっかくの機会だしと思い、一人でやらせてもらうことに。

プレゼンテーションは、ゴミの現状を伝え、3Rを呼び掛ける内容。
中途半端な英語にも関わらず、生徒たちはちゃんとリアクションしてくれました。
(いい子・・・)

食堂に集まってもらった

食堂に集まってもらった

途中で、環境教育隊員なら誰でも知ってる定番アクティビティ
「ゴミが分解するの何年?」も行いました。

色んなゴミのイラストを描いたカードを生徒に配って、
そのゴミが何年で分解するか想像して答えてもらうというもの。

例えば、ガラス瓶は何年で分解するか?
生徒の答えは「100年」。でも正解は「100万年」。

予想した答えと、正解がかけ離れているほど盛り上がります。

カードは12枚。生徒11名と先生1名に前に出てきてもらった

カードは12枚。生徒11名と先生1名に前に出てきてもらった

汗だくになりながら一時間、なんとか無事にやり遂げた!達成感・・・!

パラオに来て一番、「協力隊っぽい」活動を行った3泊4日のペリリュー出張でした。

ペリリュー島の戦跡

ペリリュー島は、第二次世界大戦のとき、激戦地となった島としても有名です。
今でも島のあちこちに、当時の戦跡が残されています。

パラオ人の同僚と一緒に、いくつか見に行きました。

まずは、戦争博物館。当時の建物をそのまま生かしています。
ちょうど閉まってて入れなかった・・・

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外には大砲も展示されています。

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「1000 Man Cave」と呼ばれる洞窟。帰り道で発見。
中入って写真撮ってくれば?先行ってるね~と置いて行かれましたが、
一人で入る勇気はなかった・・・

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ペリリュー神社。
「神社ってなんだ?」「どうやって祈るんだ?」とヤイヤイうるさいパラオ人たちを横目に、お参り。

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普通の民家の奥にあった建物。当時、日本軍が使っていたそう。

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今でも、森の中などには地雷や不発弾が埋まっているそうです。
それらを発掘して、安全な場所で爆発させる作業は今も続いています。

色々な建物の写真を撮ったけど、
それが何なのか、どんな歴史があるのかよく分からないことが多かったので、解説がほしい・・・解説が。
コロールから日帰りでの戦跡巡りツアーなどもあるので、
また今度、ちゃんとした解説付きのツアーに参加してみたいと思います。

今のペリリュー島ののんびりとした平和な雰囲気からは想像もできませんが、
昔ここで、戦争があったという事実を忘れてはならないと思いました。

ペリリュー島のビーチから

ペリリュー島のビーチから

ペリリュー出張

5月5日はパラオでも祝日。
子どもの日ではなく、 Senior Citizen’s Day (敬老の日)です。

先週、3泊4日の出張でペリリュー島へ行ってきました!

ペリリュー島は、コロールから船で一時間ちょっとのところにある
人口約700人の小さな島。

コロール市内が大都会に思えるほど、なーんにもない。
人も犬ものんびりとした平和な空気が流れています。

メインストリート

メインストリート

ガソリンスタンド・・・

ガソリンスタンド・・・

沖縄の離島に似た雰囲気の住宅街

沖縄の離島に似た雰囲気の住宅街

今回の出張は、Ministry of Health (厚生省)の面々が、調査のため船を出すということで、
便乗して、カウンターパートと一緒に連れていってもらいました。

一緒に行った厚生省のメンバー(おっさん×6、おばちゃん×1)

一緒に行った厚生省のメンバー(おっさん×6、おばちゃん×1)

厚生省のメンバーは、ペリリュー島中の家を訪問して、
下水や上水、住居環境などの衛生状態をチェックするのが目的。
(パラオ全国のすべての家を回るらしい)

Solid Waste Management Office としての主な目的は3つ。
・ペリリュー島のDumpsite の調査
・ペリリュー州政府の廃棄物担当者とのミーティング
・ペリリュー小学校での環境教育のプレゼンテーション

はっきり言って、頑張れば日帰りでも大丈夫だったような気もするけど・・・
3泊4日もいる?と訊いたら、
「半分、仕事。半分、バケーション。そのために行くんだ!」と熱弁されました。

初日は、ゴミの分別状況をチェックという名目で、
厚生省のメンバーにくっついて、一軒一軒、家を訪ねて回ることに。

平日の昼間なのに、みんな割と家にいる。(仕事は?)
もしくは、窓もドアも開けっ放しなのに、誰もいない。

本当~に平和でのんびりとした島でした。

昔、ペリリューに住んでいた(今はコロールに住んでいる)という日本人が
「いつかペリリューに帰りたい」と言っていたけど、その意味が少し分かった気がしました。