カテゴリー別アーカイブ: 環境教育(活動)

Belau Eco Glass Project

リサイクルセンターで4月から始まった「Belau Eco Glass Project」。
(Belauとはパラオ語でパラオのこと)

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パラオでは、飲料容器を1個¢5で買い取り回収(Redeem)しています。

回収した缶やペットボトルはリサイクルのため輸出していますが、
ガラス瓶は輸出もできず、あまり使い道がありませんでした。

その廃ガラス瓶を何かに使おう!ということで始まったこのプロジェクト。

回収したガラス瓶を溶解炉で溶かし、それを再生してガラス工芸品を作ります。

構想から早一年以上、
機材一式を導入して、日本からガラス職人を招聘して、やっと形になってきました。

どんどん上達していくWayron

どんどん上達していくWayron

今はまだ、パラオ人への技術指導や、ローカル向けの体験教室の開催が中心ですが、
いずれは観光客や、もっと多くのパラオ人を巻き込んで、
パラオの新しい産業として根付いたらいいな~という計画です。

体験中のCalvin

体験中のCalvin

私はもうそろそろ帰国なので、道半ばなのがちょっと心残り・・・

5年後、10年後一体どうなっているか。
楽しみ!

Koror SWM

私の配属先は、国「National」の廃棄物管理課(SWM)。
国全体の3R促進や、M-dock Landfill(国営の埋立処分場)の運営が主な仕事です。

それとは別に、パラオの3R促進をがんばって支えているのが、
コロール州政府「Koror State」の廃棄物管理課(SWM)です。
リサイクルセンターの運営と、コロール州内の家庭ゴミ収集、州内の3R促進などを行っています。

リサイクルセンター

リサイクルセンター

オフィスの規模もNational より大きく、若いスタッフもたくさんいて活気があります。

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ここのスタッフにはいつも助けられてばかり。
気さくでノリのいい、大好きなメンバーたち。

カヤンゲル島へ

カヤンゲル(Kayangel)島へ、日帰り出張で行ってきました。

カヤンゲル島は、パラオの北の端にある小さな島です。
ここへ辿り着くには、波の高い外洋を越えて行かなければなりません。

当日朝、天気は快晴。内海は波も穏やか。
これは予定通り、2時間で着くかなーと思っていましたが、甘かった。

外洋に出た途端、波の種類がガラリと変わり、
まー揺れる、揺れる、揺れる。

バッコンバッコン波にぶつかり、ボートが全然進まない。

ライフジャケットを握りしめ、舌を噛まないように歯を食いしばり、
もう二度と来るもんかと心に誓いながら、耐え続けること3時間超・・・
(これでもパラオ人に言わせると「今日は波が高くなくてよかったね」とのこと・・・)

やっと、美しい海と島が見えてきました。

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カヤンゲル島は、2013年の台風により大きな被害を受けた島。
壊れた屋根や、折れた木々はまだそのままでした。

車窓から撮った、村のメインロード

車窓から撮った、村のメインロード

予定よりだいぶ到着が遅れたため、
美しいビーチを楽しむ余裕もなく、急いで学校へ。

校舎(2014年に再建)

校舎(2014年に再建)

校庭

校庭

今回の出張の目的は、カヤンゲル小学校にて、環境教育の授業を行うこと。
生徒たちは久しぶりの来訪者を心待ちにしてくれていたようです。

3Rの授業を、キラキラした瞳で聞いてくれました。

全校生徒はたったの6人

全校生徒はたったの6人

終わったらすぐに、帰りの船が出るぞ!急げ!ということで
挨拶もそこそこに港へ直行して、帰路に。

往復時間、約6時間。
滞在時間、約2時間。
あぁ、もっと村の様子とかゆっくり見たかった・・・
ビーチを満喫したかった・・・

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また行きたい!!

Awareness Week

先週、パラオの学校は「Awareness Week」でした。
(「色んなことを学ぼう、気付こう、啓発週間」といったところ)

学校ごとにさまざまなイベントが行われており、
その中で、色々な団体が、学校へ訪問して子どもたちに授業を行う日があります。

我ら Solid Waste Management Office は
Meyuns 小学校にて、環境教育(3R )の授業を行ってきました。

教室に待機しているところに、1年生~8年生までが学年ごとにやってきて、
授業を聞いていきます。(30分刻み)

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パラオの子どもたちは低学年も高学年も、基本的にとても素直。

「3Rってなにかなー!?」
「Reduce、Reuse、Recycle-!!!(大声)」

「3R HEROになりたい人ー!?」
「はーーーーい!!!(笑顔)」 

とても良いリアクションをしてくれるので、やりやすい。

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学年ごとに内容を少し変えつつ、
M-dock Landfill のシステムの説明をしたり、3Rを呼び掛けたり。

30分×8回の授業をやりきった・・・
つかれた・・・

お昼には、一度食べてみたかった「学校給食」を食べることができました。
この栄養を何も考えてないメニューが、パラオの給食の定番。

ご飯、缶詰のコンビーフの何か、卵、以上。

ご飯、缶詰のコンビーフの何か、卵、以上。

3R HERO

パラオで抜群の知名度を誇る、3R(Reduce, Reuse, Recycle)のマスコットキャラクター
その名も「3R HERO」。

小学生を対象とした環境教育のアクティビティ(コロール州主催)に
倉庫に眠っていた3R HERO の着ぐるみを引っ張り出してきて、出陣しました。

同僚のMengkur は、腹がデカくて入らない・・・
もう一人いたコロール州のスタッフは、足が短くてブーツが履けない・・・
ので、私が中身をやることに。

人生初の着ぐるみの中身。一度やってみたかった!

真面目な内容のプレゼンテーションの後、「3R HERO 登場です!」の声で教室へ。
大歓声で迎えられました。

3R HERO だよ~

3R HERO だよ~

大人気の3R HERO。

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でも、子どもは本当に容赦ない。
全力でのパンチ、キック、ハイタッチが飛んできます。

もみくちゃにされる3R HERO。

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そして、ちょっと生意気な少年たちは、
「中に誰が入ってるんだよー」とあの手この手で探ってきます。

「そういえばさっきいた日本人がいなくなってるぞ!」「中身はあの日本人だ!」
「コンニチハー!」「アリガトー!」
と、気付いたらバレバレでした・・・。

それでもみんな、ハグしてーと抱き付いてきたり、握手を求めてきたり、クッキーくれたり、
純粋に楽しんでくれました。

中は蒸し風呂状態で暑いなんてもんじゃなかったけど、
人気者になるのは、なかなか良い気分で楽しかった!

最後はみんなで記念撮影

最後はみんなで記念撮影

サマーキャンプ

パラオの学生は今が夏休み。(一般的に5月下旬~7月末まで)
様々なサマーキャンプがあちこちで行われています。

なので、パラオ人は今を「サマー」と言います。
(年中サマーな気がするけど)

先日、あるサマーキャンプのアクティビティで
「古タイヤを使った花壇」を活用してもらえることになったので、お手伝いしてきました。

処分場スタッフの趣味レベルで始めた古タイヤでの花壇作りですが、
あちこちのイベントに持って行って、無料で配っていたかいがあってか、
新聞に取り上げてもらったり、作ってほしいとの依頼があったり、予想外に評判が良い!

朝からあいにく雨模様だったけれど、参加した学生たちと
病院の玄関先と、教育省の入り口にお花や草を植えました。

高校生中心だったのですが、めんどくさがっている子は一人もいなくて、みんな一生懸命。

土が固くて大変だった

土が固くて大変だった

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地元テレビの取材も来てくれました。

女の子をはべらしてインタビューに答えるリーダー

女の子をはべらしてインタビューに答えるリーダー

ちなみに、タイヤに書いてある「CRISP 2014」とはこのサマーキャンプの名前。
病院の玄関先にズラーっと並ぶ、緑のタイヤとCRISPの文字・・・

タイヤがない方が見栄えが良い気がしないでもないですが、
3Rキャンペーンの一環としては良い宣伝になったかな~

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Tree planting

少し前ですが、
パラオのNPO団体が主催した、環境教育のイベントの一つである
植林活動に参加してきました。

バベルダオブ島(一番大きな島)の丸ハゲになった丘に、様々な種類の苗木を植えます。

用意された苗木は全部で1000本!
これを3日間で植え終わるのが目標です。(参加したのは3日目だけ)

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手作業で一本、一本植えていきます。

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天気は、この上ない晴天。つまり炎天下。
本当に暑かった・・・
みんな、いかにして日よけをするか知恵を絞ってました。

段ボールの帽子

段ボールの帽子

この日で、300本以上植え、目標の1000本を達成。
大きく育ちますように!

眺めが最高!

眺めが最高!

ペリリュー小学校にて

ペリリュー島にある唯一の学校 「Peleliu Elementary School 」。

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お昼後休み後の一時間をもらって、
1年生から8年生まで74人の生徒を対象に、環境教育の授業をしてきました。

カウンターパートのMengkur と二人で手分けして、プレゼンテーションを行う予定でしたが、
前日の夜に、Mengkur から「一人で全部やってよ」とまさかの発言・・・

「いつもいつも直前にコロコロ言うこと変えやがってー!」と言う言葉をグッと飲み込み、
せっかくの機会だしと思い、一人でやらせてもらうことに。

プレゼンテーションは、ゴミの現状を伝え、3Rを呼び掛ける内容。
中途半端な英語にも関わらず、生徒たちはちゃんとリアクションしてくれました。
(いい子・・・)

食堂に集まってもらった

食堂に集まってもらった

途中で、環境教育隊員なら誰でも知ってる定番アクティビティ
「ゴミが分解するの何年?」も行いました。

色んなゴミのイラストを描いたカードを生徒に配って、
そのゴミが何年で分解するか想像して答えてもらうというもの。

例えば、ガラス瓶は何年で分解するか?
生徒の答えは「100年」。でも正解は「100万年」。

予想した答えと、正解がかけ離れているほど盛り上がります。

カードは12枚。生徒11名と先生1名に前に出てきてもらった

カードは12枚。生徒11名と先生1名に前に出てきてもらった

汗だくになりながら一時間、なんとか無事にやり遂げた!達成感・・・!

パラオに来て一番、「協力隊っぽい」活動を行った3泊4日のペリリュー出張でした。

古タイヤで花壇(2)

(つづき)

続いてはペンキで色塗り。

用意したペンキは赤、青、黄、緑、白の5色。

スタッフみんなで、各々のセンスでタイヤに色を塗っていきます。
ペンキを混ぜ合わせて他の色合いを作ったり、色々な柄や模様を描いたり。

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いい歳のおっさんたちが、ペンキでベタベタになりながら、
かわいいデザインをたくさん仕上げてくれました。

はっきり言ってしまうと、完全に趣味レベル。(でも楽しい)

このタイヤは、今週末のイベントで展示をして、ほしい人に配る予定。

こんなの本当にほしいか?とちょっと思いましたが、
パラオ人からは大好評。
「これは私のね、取っておいてね」と次々と予約が入ってます。

まだまだ残っているので、引き続き作業中です。

古タイヤで花壇(1)

M-dog Landfill に溢れかえっている古タイヤ。

もはや手に負えない量・・・

もはや手に負えない量・・・

これを何かに使えないかということで、花壇(植木鉢)を作ってみました。
(古タイヤのリサイクル量としては気休め程度にしかならないけど・・・)

色んなデザインがあるけれど、一番シンプルなのはこれ。
タイヤに切り込みを入れて、

この切る作業がものすごく難しい!

この切る作業がものすごく難しい!


ひっくり返します。

これもなかなか大変!(大の大人3人がかり・・・)

これもなかなか大変!(大の大人3人がかり・・・)

これにペンキで好きな色を塗って完成。

この切る作業がものすごく難しい!

この切る作業がものすごく難しい!

・・・と自分で提案しておきながら、
いざ作るとなると、ナイフの技術力のない私はまったくの役立たず。
(パラオ人はDIY 精神が根付いているため、こういうのはすごく得意な人が多い)

とりあえず、Landfill のスタッフに作り方を伝えて、あとはおまかせ。

数日後、作業が進んでいることは全っっく期待せずに、
作業場に行ったら、予想に反していっぱい作ってくれていました。

うれしい誤算!

うれしい誤算!

しかもみんな、ハマったらしく、自分なりにアレンジして色々なデザインが出来上がってる。

次はペンキで色塗りの作業です!
(つづく)